【発覚、検査② | 3日目】現実を見なさーい!!

発覚・検査

※この記事は治療開始から4ヶ月の今、当時を思い出しながら書いています

前回記事で発覚、初診までを書きましたが、今回はいよいよ精密検査

検査の全体の流れはこれ↓

この記事では初診後(10月23日)から精密検査までを書きます

初診後、再度胸に激痛が。でも病院に行きたくない

何はともあれ病院と朝自宅で号泣した後、なんかやけに開き直ってしまって翌週の月曜日から普通に仕事をしてました
相変わらず胸が痛くて喋るのもきつかったけど

職場の同僚には、なんか胸いたんだよね〜って誤魔化してた

水曜日までなんとか仕事をし、木曜日の朝になったらこれまでにない激痛が!これはちょっとやばいかもとは思ったけど仕事は山積み。何気ない顔して職場に行こうとしたら奥さんが

「111(緊急医療電話)に電話して!」

精密検査の連絡来るって言ってるしーそれまでは大丈夫じゃないーい?みたいな押し問答を何回かやって結局電話しました

オペレーターの人とまた何回か質問のやりとりをしたらやはりまた緊急病棟に来いと。また待たされるのやだな〜と思いながら渋々Uberに乗り病院に行きました

緊急病棟に着くなり、何に使うかわからない点滴の針を刺され、また待機タイム。でもその時は3時間待ちくらいで済んだかな?

そして簡易ベッドで待ってたらお医者さんが来て、痛みが酷くなってる、精密検査の日程連絡待ちしてるなど、何回か質問のやり取りした後に

「There is a good reason to have the pain.」
と。なんですと?それだけ?

意訳すると”痛みがあるのはそれなりに理由があるからだよ(腫瘍があるからね)”と言う意味

いやいやいや、状態に変化があって明らかに悪くなってて、精密検査をいつするかもう4日待ってるんだけどもう少し緊急性上げるのとか出来ないんすか?

と病院に来る前の自分に言ってやりたいくらいの文句が頭に浮かんだけど、冷静になってみたら自分より症状が悪い人もいるだろうし、医者チームも人手不足のなか頑張ってくれてるから自分だけ優先度上げろなんて言えねーなーと思いその日は大人しく痛み止めをもらい病院をあとにしました

帰路のバスで再招集

その日は朝から病院に行ってなんやかんやで帰りが午後の3時くらいになってたんだけど、帰りのバスで見知らぬ電話番号から電話がきてて

「じゅんかい?腫瘍科だけど、今から病院来てもらってもいい?入院してもらうかも

いや、今までいたんですけど…ていうか、にゅ、入院??

なんか緊急病棟と腫瘍科の間でちゃんと取れてなかったみたいで僕がその日、一日中病院にいたことは知らなかったみたい。まー大きい病院だしなー。なんか今日NHSに対して不満多くなっちゃうなー
入院かーやばそうだなー

不満ばかり言ってもしょうがないので一旦帰宅し、入院の準備をし、再度病院へ

こりゃしばらく仕事できそうにないな
とここに来てようやく自分の現状を把握し始めました(まだ現実を見れていない)

現実を直視

そして病院に着き、伝えられた腫瘍科(その時は癌の疑いが強かったから腫瘍科でした。後日悪性リンパ腫はと判明されたあとは血液科に移りました)に行ったんだけど、でかい病院だからいろいろあるんだね。日帰り抗がん治療室とか、長期入院する病棟とか。いったいどこに行けばいいのかわからずうろうろしてたら、優しいおじさんが声をかけてくれた

「胸に腫瘍があって、ここに来いって言われたけどどこに行けばいいのかわからない」

と伝えたらすげー心配してくれて受付ぽいところに連れて行ってくれた。しばらくその腫瘍科にいたんだけど、自分くらい若い人(30歳代)ってほとんどいないんだね。だからそんなに若くして、患者としてその病棟うろうろしてたら結構目立つみたい

そこからがまた待機ターイム!

なぜ電話ですぐ来いって言われたのにこんなに待つのかって言うくらい待った。3時間くらい?
そしてようやく呼ばれて行った先がまさかの個室

これは本当にやばいんじゃないか…

と、なんだか自分が思ってる以上に深刻なんじゃないかとやっと深刻になってきました。その個室に入ったら早速血液検査用(マーカー検査でどんなタイプの腫瘍か調べる)の血液採取をされてしばらく待ってたらようやく大ボスぽい腫瘍科専門のドクターとご対面

ゆっくりと現状を確認され、最後に

大ボスドクター「なぜこの病棟に呼ばれたかわかる?」

「癌の疑いがあるからですか?」

大ボスドクター「yes」

やべーーーーー!こりゃまじだーー

そして先日撮ったCT-scanの画像を見せられ(結構腫瘍でかかった。11cmくらい)、早ければ今日中に抗がん剤を始めるかもと言われました


いやーその時はショックだったね。今までなぜかなんとなく他人事のように思ってて、精密検査しなきゃわからないとは言われつつも、癌の可能性は0ではなく、もしかしたらすぐにでも抗がん剤を始めなきゃ間に合わないかも、という現実を突きつけられ…

ただ、そのドクターがその時言っていたのは、可能性があるのは

  • 胚細胞腫瘍(自分がまだ胎生期の頃に原始胚細胞が肺に残って癌化したもの)
  • 悪性リンパ腫(血液がんの一種でリンパ球が癌化したもの)

の3つのどれかだと。そしてこの大きさの腫瘍(11cm)、そして20代30代に発症が多いと言う事で胚細胞腫瘍か悪性リンパ腫の可能性の方が高く、根治可能だと。でもやっぱり詳しくは細胞採取して検査しなきゃわからない

とのことでした。そして体の他の部位に転移してないか検査をする必要がある、ということで早速次の日に頭部のMRIと精巣の超音波検査の予約を入れてくれました

3度目の号泣

あれよかれよと話が進み、やっと個室にひとりになったのは夜の9時過ぎ

奥さんに伝えなきゃ!と思い電話をし、もしかしたら今日から抗がん剤を投与するかもって伝えたらなんだか涙が溢れてきちゃいました

ここで初めて怖くなったのかな?この”抗がん剤”というワードを口にするだけで涙が出てきたんだよね

でも現実は現実。少し泣いたら落ち着いて、まだ状態は今までと変わらず、精密検査をしなきゃわからない。ここ2、3日入院して検査をしてもらうことになったと伝え電話を切りました

そしてその後自分の親にも電話し(その時は落ち着いて電話できた)、一連の流れを説明し電話を切りました

その日からかな?ちゃんと自分の病気とちゃんと向き合えるようになったのは

たぶん多くの人は最初現実を見れないと思います。そう言った話もたまに聞きます
自分がそうなったからよくわかるけど、しょうがないと思う。だってまさか自分の身にそんな話でしか聞かない事が降りかかるなんて思わないもんね

受け入れ方は人それぞれだけど、ひとつ言えるのは、早めに精密検査をした方がいいね。先延ばしにすればするほど状態は悪くなるし、自分が現実を受け入れるのはその後でもいい。まずは自分の状態を知る事は大事だと思いました

そしてその日はとりあえず寝て、次の日の検査の数々に備えることにしました

次回は検査の連続!生体検査(細胞採取)が鬼門だったー

次回はこちら↓

前回はこちら↓

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