【発覚、検査① | 0日目】ふんふんふーん♪ ん?あれ?なんだこれ、痛ってててー!!

発覚・検査

現在私は悪性リンパ腫の治療4ヶ月目。発覚、検査の時の状況を振り返って書き残しておこうかと思います。そうそうかかる病気ではないですが、闘病中の方、そのご家族への情報共有としてお役に立てれば。そしてこの病気に縁がなくても、どう悪性リンパ腫が見つかるか気になる人もいるかと思うので

大まかな発見時と検査のスケジュールはこれ↓

胸に激痛が走ってから悪性リンパ腫と発覚するまでおよそ2週間。割と早く判明したからよかったかな?

始まりは胸の激痛

それは10月の末の木曜日夜。いつものように子どもの世話を終え、夕飯を食べ、シャワーを浴びている最中でした

「ん?ん?あれ??痛っててててて」

部位は左の肺あたり。神経に直接何かが触れるような、刺されるような痛みでした
最初は横隔膜つったかな?くらいに思って深呼吸したり、息止めたり、シャワー当てて温めたりしたら少しおさまって、まだ痛かったけどそのまま就寝。左側を上にしたら痛いから体の向きを変えながらなんとか寝て、朝を迎えました

そしたら朝には全く痛みはなく

「なーんだ、ただ筋肉がつっただけか。よかったー」
と翌日いつも通りに仕事をし、夜は奥さんの友人と家で食事をしてワインを楽しみました。ニュージーランドの白ワインうまい


しかしその翌日朝!急にまた同じような痛みが出て、今回は前より痛い!しかも少し呼吸もしづらい!これはやばいと思い、まだ寝てた奥さんを

「む、胸が痛いっす」
と起こし(この時奥さんはコナンくんになる新一みたいだねと呑気なことを言ってた)、111(NHSの緊急医療電話)へ電話

いくつか質問に答え、これは緊急診療が必要だと判断されすぐに総合病院へ行けと。Uberを呼び左胸を抱えながらすぐに向かいました(奥さんと子どもはお留守番)


この時は肺気胸(肺の風船みたいなやつに穴が開く症状)かなって勝手に思ってた。知り合いでなった人もいるし、体格的(細身)の人がなりやすいんだとか

まずは初診

病院に到着後、電話で予約ができていたということもあり、受付はすんなり通ったが、これまた待ち時間が長い!何度もNHSの人手不足には触れてますが、特に緊急病棟は顕著だね。朝10時くらいに病院に入って結局医者に会えたのは12時過ぎ。いくつか質問に答え、とりあえずX-線取ろうということに


そしてまた1時間くらい待ち、やっとX-線をとりまた先生と面談。そしたら開口一番

「これは癌かもしれない」

いやー言葉失うよね。これが文字通り言葉を失うってことなんだと思ってしまったよ
しかもそのX-線の写真も一緒に見せてくれるんだもん。おっきな白い影が左の肺にあるんだもん。そりゃビビるよね
というか確かな検査もしないで癌なんて言ってくれるなよ。まぁ緊急病棟の医者はいろんな患者見てるからよくわかんないのか、とあんまり真剣に捉えてなかった

というのもあってなんだかその時はまだ冷静で
まだ精密検査もしてないしなー。肺気胸の可能もまだある気がするし
なんて思ってたりしてた


そこからまた2時間くらい待ってCT-scanとって、また2時間くらい大部屋のベッドで待たされたあと、今度は専門ぽい医者とその助手(美人)が来て、自己紹介のあとにベッド同士を分けるカーテンを閉め、身体中触診をされました。多分腫瘍が転移してないかのチェック

そして神妙な面持ちで

「左の肺に大きな腫瘍がある。いろんな可能性があり、精密な検査(細胞採取やPET-scan)が必要だけど、最悪のケース、癌かもしれない」

いやービビるよね。隣の美人助手もすげー真剣な顔してるんだもん


その後、家族に癌になった人はいるか(祖父が肺がんで亡くなってる)とかタバコは吸うか(吸わない)とかいろいろ聞かれた

いい機会だと思い、最後の可能性だった肺気胸について聞いたら、その可能性は無い、とハッキリと。

うーーーむ、これは困った。まじでやばいかもしれん

意外にもまだこの時もまだ冷静だった。そっかぁ癌だったらどうしよう。死ぬのかなぁ。結構短かったな人生。もっとやりたいことたくさんあるのに。なんて呑気に思ってた

やっと解放

そして、後日精密検査の案内が来るということを助手に話され、とりあえず痛み止め(痛みは常にある)を処方するために別の待機病棟に移されました

その病棟(おそらく腫瘍科?)がまた雰囲気が暗くて(既に夜になっていたということもあるけど)、ベッドがずらっと並んでいる大部屋に案内され、今まで他人事のように思ってたことが急に自分ごとに思うようになりました

でもまだその時は現実を受け入れられていなかったのか、その病棟に移されて体重測定をされようとしても

「いや、僕はすぐ帰るから大丈夫です」

ってその病棟に長居しないように無駄に拒否していた


しばらくしたらその美人助手が薬を持ってきてもらって

「はいこれで今日はおうちに帰れるよ。さっき言った通り後日また連絡するからね。なんか他に私たちにできることはある?」

と急に優しいことを言われ、今後のことを考え出したら急に涙が溢れてきた。いやー、感情を抑えられないってこういうことを言うんだね
それでそれまでずっと抑えていた感情が溢れてきて

「家族にどう伝えればいいかわからない。まだ精密検査はしてないからなんとも言えないのはわかってるけど、不安で怖い」

って美人助手に泣きついてしまった。そしたらまぁ、優しくなだめてくれてその日は帰ることに


そして帰る時困ったのが、待ち時間中暇だからずっとスマホでユナイト(ポケモンのスマホゲーム)やってたから電池切れちゃったんだよね。夜も遅かったからUberで帰りたかったんだけどこれじゃ呼べない

実際にはそこからが一日の中で一番大変だった笑

近くのナースにiPhoneの充電器を貸してほしい、探してみると言われ、30分待ち、音沙汰なく、また別のナースに聞き、を何回か繰り返し、結局充電できたのが1時間半後。そこからUberを呼び、夜の9時頃やっと帰宅。その間ずっと黒ずくめの男に薬を飲まされた新一くん状態。実に病院に行ってから11時間後の帰宅

やっと帰宅

疲れたー!

その日は奥さんには軽い感じで

「なんか左の肺におっきい影があって今度精密検査するんだってさー。っていうか今日おじさんの医者に全身触診されてさー、美人助手に触診されたかったよhahahaha

なんて話をそらして現実逃避してました


でもその翌日の朝、子どもが楽しそうにベッドから窓を眺めてきゃっきゃっしてるのを見ていたらまた涙が出てきちゃったよ
なんか死ぬのが怖いというか、子どもとずっとお別れしなきゃいけないっていうことが悲しくてって感じでしたね

これから大きくなるところ見れないのかぁ、喋り出すところ見れないのかぁ、反抗期になって喧嘩もできないのかぁ、なんて。それと同時に自分がこれまで生きてきた証みたいなものもっと残したいなとも思ったり。仕事でとかこのブログみたいに

とまぁなんか暗いこと考えてたけどその日3人で昼散歩して、天気良かったし、コーヒー飲んだら精密検査するまでわかんないし、癌だったらこんなに散歩できないから絶対違う!って謎に前向きになった(実際には根治可能な悪性リンパ腫(血液がんの一種)だと判明し、現在前向きに治療中)

次回はいよいよ精密検査へ!どんな検査をして悪性リンパ腫だと診断されたか書いていきます

次回はこちら↓

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