とうとう来ました
寛解です
やったー!!発覚からまる一年、あっと言う間だったけど長かったぁああああ
ブログや Twitter で応援してくれてた方々ありがとうございました
人生今まで受験とか、社会人1、2年目とか山場は色々あったけど、ここまで何もできなくただただ耐えるしかない時間を過ごしたことはなかった
苦労話をするのはあまり好きじゃないけど、言わせてください
大変だったよぉぉおおおおおおおおおおおお
もう二度と抗がん治療なんて受けたくないよぉおおおおおおおお
寛解診断をもらった帰り道なんだか色んなことが頭をよぎり少し泣いてしまいました
なんだか緊張の糸が切れた感じ
これでやっとまた人生を続けられる
素直にそう思いました
時系列でここ数週間のことを
そんな感傷的なことは置いておいてここ数週間の出来事をとりあえず整理
10月5日にドクターと面談で白血球も戻ってきてるから仕事に戻れそうとの通達
10月7日に前回記事の更新
10月11日コロナのブースターワクチン接種
11月2日に PET 検査 & インフルワクチン接種
11月23日にドクターと PET 検査のレビュー面談。寛解診断!!
って感じですね
仕事には復帰してから大体2ヶ月でなんとか感覚も取り戻せてきて、止まってた仕事、新しく始めたプロジェクトも軌道に乗ってきた
その新しいプロジェクトを始めるための協力者と会うために11月14日前後にドイツに出張してきたんだけど、それも体調がヘタることなくなんとか乗り切ってきました
一緒に行動してた相棒がおそらくインフルにかかり、ロンドンに帰ってきたあと自分もなんかインフルっぽい症状になって少し大変だったけど、まぁおっけい
こちらが今回の PET 検査の写真

右下が発覚時で左上が今回の。右上は7月入院前のやつ
白く光ってるのが腫瘍です
見事にでっかい白いのがなくなってますが、よーーーく見るとまだ白いのが見えるのが気になるところ。ドクターに聞いたらこれは炎症反応だと
ここまで大きい腫瘍がなくなったから周辺の細胞が組織を再構築して、それの反応がでてるんだとのこと
もともと私の悪性リンパ腫(ホジキンリンパ腫)は完治可能と言われていたし、最後に受けた大量化学療法はかなり強い療法だからドクターは
「確かに炎症反応は気になるけど、もう君は悪性リンパとはおさらばしたと思っていいよ」
と言ってました
その時はおっけ、おっけ。じゃあもう治療はないんだよね、でもフォローアップは必要なんだよね、とかとか実際的なことを考えてたけど帰り道ふと気が緩んで涙がぽろぽろ
「もう終わったんだーーーーーーーー」
1年間、短いようで長かった。こんなにも何もできずに、ただ耐えるしかない時間を過ごしたのは初めてだったなぁ
また人生を再開できることが素直に嬉しかった
ただの日常
そんな1年間を過ごした後だったからなのか、友達と時間を過ごすのも何だかやけに感傷的になってしまう
がん治療前から頻繁にお家にお邪魔したり招待したりしておうちランチを楽しんでいた友人のお家に行って、久々にランチをしたらまたなんだか涙ぐんでしまった
なんかダメですね、がん治療を経験して涙もろくなってしまった
ただただ、気の許せる友人と楽しい、幸せな時間を不自由なく過ごせるだけで十分だなぁ
34歳とは思えない、爺さんみたいな精神になってしまった。まだもう少しハングリーさが必要な気がする
子どもの成長
子どもも順調に成長していて、そろそろ2歳!
最近は少し喋るようになってきて、英語と日本語がごちゃごちゃ
でも何が食べたいとか、あっち行きたいとか簡単なコミュニケーションが取れてきて楽しい
やっぱりママが好きなのはしょうがないけど、パパでもねんねも含めて一通り大丈夫なのが嬉しいなぁ
子どもが産まれて頻繁に思うけど、イギリスに移住してきてよかった
日本にいたら社畜生活で朝出勤してから夜帰宅は9時や10時。平日は子どもの世話なんてできないし、そんな感じだからきっと休日でもろくに世話が出来てなかったんだろうなと思う
実際自分の父親もそうだったし、同世代の日本で働いている友人もそんな感じだし
職業が大学の研究職だから成果さえ出せばわりとフレキシブルに働けるってものあるけど、プライベートとのバランスが取りやすいところはやっぱり日本の雰囲気とは全く違います
病気してから尚更思うけど、子どもと信頼関係が取れることの喜びは変え難いですね
身辺整理
あとは治療中に受け取った資料や、診断書などの整理をしました
とは言ってもリビングの目に見える棚から、目に見えないクローゼットの中にしまうだけなんですけどね。がんに関わることが目につかないだけでもう過去のことになったんだと実感

体調面
あとは体調面のことで、最後にドクターとの面談の時に特に話題にならなかったから飲み続けていたペニシリンやらの抗生剤と指先の痺れ止めなど全部やめました
最初の1週間は少し体調が悪くなったり、精神的に不安感が襲ってきたりしてたけどすぐに良くなり今は頭は以前よりクリア。指先も痺れなし
体も疲れがなかなか出なくなり、子どもの散歩2回とお買い物、夕飯の支度と子どものお風呂をフルで出来ちゃうくらい元気に
やっぱりこれくらい動けるといいよね
最後にがんサバイバーっぽいこと
とまぁ久々の更新で取り留めないことを書いちゃってますが、最後にもしこの記事を読んでくれてる方で、ご自身、友人、家族ががん治療を受けている方がいたら、がんのいち経験者として伝えたいことがあるのでここに書きます
今抗がん治療を受けている方、そしてこれから受ける方などなんであれ、応援してます
確かに時間は長いです。気が折れそうになる時は何度も来ます
抗がん治療は確かに孤独です。自分のこの苦しさは人には、家族にさえわかってもらえない時もあり、なんで自分がこんな目に合わなきゃいけないんだって何回も思うと思います
でも、体調のコントロールができない中でもなんとかその日をとりあえず過ごし、次の日に繋げてそれを繰り返し、次の治療に立ち向かう
そんな日を続けていれば確実に時間は経過するし、終わりは来ます
私は1年前、左肺に11cmの腫瘍が見つかり、ステージ4と診断され、その時に大袈裟だけど
「ああ、自分の人生はここで終わりなんだ。子どもが喋る姿が見れないんだ。思春期になって喧嘩もできないんだ」
なんて思ったけど、そんなことを思ったのが過去になる日は必ずきます。応援してます
私の抗がん治療中に目についた言葉で、こんなことを言った人がいました
‘Find a life worth enjoying; take risks; love deeply; have no regrets; and always, always have rebellious hope’
‘人生で楽しいことを見つけること; リスクを取ること; 深く愛すること; 後悔をしないこと; そして、常に反抗的な希望を持つこと’
– Cancer campaigner Dame Deborah James –
こちらは私が通っていた病院の廊下に飾ってあったポスター
‘Please believe these days will pass’
‘これらの日々は過ぎ去ることを信じてください’

🤞
まだまだブログは続けていくので引き続き読んでくれると嬉しいです〜

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