とうとうここまで来た!
家族に空港まで見送られ、親には当分日本に帰ってこないと悟られたのか最後握手をされ、日本をあとにしました
到着したのは夜のロンドン、半年ぶりに来たヨーロッパはやはり日本とは違う街並みで新鮮さを感じながらも赴任時とは違う、自分の力、頭で生きていかなくはいけない緊張感で溢れていました
渡英1日目は駅から近いAir b&bに泊まり、2日目以降は事前に予約していたアパートメントホテルへ移動
まずは5日ほど、生活の立ち上げに集中(スーパーの場所とか周囲の治安とかの確認)することとしました
赴任時に何度かロンドンは訪れたものの、実際に生活するのではわけが違う
この1年間は貯金を切り崩して生活しなくてはいけないので、安い食材をどこで買えるか、日用品はどこが安いのかなど手探りでした
2日目には早速大学のキャンパスに行き、学生に混ざりながらコーヒーを飲んだのは今でもはっきりと覚えています
「ここから新しい人生が始まるのか…」
29歳になる年にまた自分の将来に対する希望、ワクワク感がどんどん大きくなっていくのを感じました
いよいよpre-sessional(事前英語)コース開始
実はpre-sessionalコースの合格通知は出ていたものの、学生証や入学証明は出ていなかったので内心少し不安でした
「もし、名簿に名前なかったらどうしよう」
なんて余計な心配ばかりしていたが、コースの受付に行ったらちゃんとそこには名前が!よかった
自分の名前が入った学生証を受け取り、入学案内の説明を受けるため大講堂の席に着いたら少しびっくり
300人近い学生の中で9割以上が中国からの留学生で、他1割はヨーロッパ各地(日本人は自分以外に1人いました)
そして、よくよくその中国人留学生に話を聞くとどうやら中国本土の大学(北京大学など)は競争率が激しすぎて、多くの中国の学生は入学できなかったら海外の大学に進学しているのだそう
そして大学もイギリスだけでなく、北アメリカ、カナダ、オーストラリアなど世界中
そして無事学位を取れたら中国本土に戻り、家族と近いところで良い企業に勤めるのだそう
大学に進学する理由は様々ですが、自分がこれから新しい挑戦に臨む気持ちだったところなので、戻るべきところがある、いわゆる”みんなが進む道”を辿ろうとしている学生が大半で少し残念でした
でも、中にはそうではない人もいて、長年医者をしていた方が自分の専門分野を変えたいと言うことで修士から入り、博士課程まで考えているというベルギー人や、保険会社で数年働いた後やはり理系分野に取り組みたいと言うことで旦那と共にロンドンへ来たアメリカ人…
似たような境遇を持つ人もいて心強かったと共に少しホッとしました
そんなこともつかの間、浮かれ気分のままではいられない理由が実はあって、このpre-sessional、コース後にテストがあり、基準点に満たない場合は強制帰国
暫定で入学が決まっている大学院のコースも自動的にキャンセルになってしまうです
友人や家族に暖かく見送られ、意気揚々と日本を飛び出したのに2ヶ月後
「やっぱりダメでした。実家でしばらく暮らします」
なんてノコノコ帰ってきたらカッコ悪すぎる!!
なんとしてでもこのコースは受からなくてはいけない!!
そして自分には明らかに不得意な英語分野がありました。それは他でもなくwriting(筆記)
日本の英語教育ではなかなか筆記のテクニックは教えてくれなくて、自分が過去に受けてきた英語教育はせいぜい文法穴埋めや短文作成のみ
一つの小論文としての英語の文を書くことは英語に触れてから一切やってこなかった事実を突きつけられました
私は幼少の頃アメリカで3年過ごし、それのおかげか英語に関しては苦手意識はなく、会社の海外赴任では英語に関しては問題なく仕事は進められていました
そのせいか、英語に関しては
「まぁなんとかなるでしょ」
という謎の自信があり、確かに日本でIELTS対策で勉強はしていたけど、実際に目の前でネイティブの先生が当たり前のように文章構成のことや、接続単語のことを話しているのをみていると
「自分の英語力ってこの程度だったんだ…」
と愕然しました
もう、そこから必死
朝は6時半に起き、7時には大学の図書館に行き授業開始の8時までに復習 & 予習
ランチタイムではご飯を食べながらリスニング(残念ながら周りの留学生のスピーキングの英語力が低くて話していても練習になりませんでした)
授業後は夕方6時まで図書館、一旦帰宅し妻と夕食を食べ、再度図書館へ
帰宅は毎日夜11時を回っていました
過去の自分を一切捨て、英語の文法をゼロから勉強し直しました(まじで冠詞aとかtheとかからやった笑)
その苦労のおかげで無事にコース後のテストは合格!無事メインのコースを始められる手筈となりました
次はいよいよメインの大学院コース!
次回はこちら↓
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