イギリスに住んで今年で5年目。幼少期にアメリカ合衆国に3年ほど住んでいたということもあり、渡英前までに培ってきた英語はアメリカ英語
発音や表現の仕方、単語そのものなどに違いがあるのは知っていたのですが、日常でぽろっと出るイギリス人の口癖が当初は理解できず苦労しました
アメリカ英語では頻度の少ない表現から、全く使うことのない表現まで、アメリカ英語で教育を受けてきた著者だからこそ感じたイギリス人の口癖10選です
時には曖昧な表現になり、場面に出くわさないと「あっこれか!」とならない表現もありますが、これからイギリスに旅行・住む方の参考になれば幸いです
ちなみにこれら口癖の一部は私は未だに使えてません笑
なんだか関東出身の人が関西に住んだら関西弁になる、みたいな感じで恥ずかしくて出来ないです
まぁ言語なんて表現をするためのツールだしそんなに気にしなくていいんですが
口癖一覧
上から順番によく聞きそうな口癖です
また、発音のところに Google 翻訳のリンクを貼りました。Google.co.uk だとイギリス英語のアクセントで聞けるのでおすすめです(アメリカ英語アクセントは Google.as で行けます。Google.comだとアクセス元の原因でうまくいかないことがあります)
口癖 | 意味 | 発音 |
Sorry | すみません | |
Cheers | サンキュー /どうも | |
Mate | ”日本語に無い” | |
You alright? | やっほー | |
Isn’t it? | でしょ? | |
Fair enough | おっけ | |
Lovely | 可愛らしい/素晴らしい | |
Gorgeous | 輝かしい/素晴らしい | |
Extraordinary | 感動的に素晴らしい | |
Quid | ポンド(通貨) |
以下にそれぞれ詳しい意味と使い所をまとめます
Sorry – すみません
多分一番よく聞くイギリス人の口癖。日本語でも頻繁に「すみません」と言ってしまうこともありますが、そんな感覚に近いです
道を聞く時、聞き直す時、狭い道でぶつかってしまった時、何か間違いをして相手を待たせている時などなど、日本語で使うのと同じように使われています
逆にアメリカ文化圏だと自分に非があることを認めた時にだけちゃんと I am sorry. って言うことの方が多いですね。僕も子どもの頃アメリカの小学校で sorry を言い過ぎて先生に怒られたことがありました
使用例
Sorry, how can I get to the station? – すみません、駅はどこですか?
Sorry, bear with me please. – すみません、ちょっと待ってください。
Cheers – サンキュー /どうも等
これはコテコテのイギリス英語。イギリスに来て初めて耳にして、飲みの場じゃないのになんでそんなに乾杯してるんだろって思いました
Thank you よりも砕けてて、日本語だと「どうも」とか「あんがと」みたいな感じです
親しい人にはもちろん、初見の人にも気軽に使います
結構意味の幅も広くて、「どういたしまして」と言う時や別れ際にも言ったりします
使用例
パブでビールをもらう時
客「Cheers」 – どうも
パブの兄ちゃん「Cheers」 – うす
別れ際
友A「See you!」 – じゃあね!
友B「Cheers!」 – ばいばい!
Mate
文章の途中で出てくる(My mate is comming.)のは「友達」って意味でわかりやすいが、最後に付く(Cheers, mate.)のは日本語に翻訳しづらい!英語の他の表現だと、例えば man とか bro とか
何か呼びかけた文章の終わりに口が寂しいから付け足してる感じ。言うと親しみを持てる(持たれる)が、僕はあまり使いすぎる人は軽そうだったり、やましい気持ちがあって近づいてきてる人に見えるので逆に警戒しちゃいます
特にロンドンで多用されているこの表現は、本来 mate とは「つがいの片方」と言う意味なのになんでこんな表現になってるか、とアイルランド出身の人は不思議に思ってました
あと使うのは男性が多いですかね。どっちかが使う表現って決められたわけじゃないですが、男同士で言い合う言葉です(man とか bro みたいに)
可愛らしいのはパパが子供に Come on mate! って言ってるのをよく見るので微笑ましいですね。ママは例えば Come on buddy! って言ったりしてます(buddy は「親友」)。もちろんパパも buddy はおっけーですよ
buddy なら僕も息子に言えそう
使用例
Cheers, mate – サンキュー!
Come on mate! – おいで!
You alright? – やっほー
最初はなぜ僕の体調をそんなに心配するんだろと思ってました。顔色悪いのかな?
本当はそんなに心配されてはいなく、「やっほー、元気?」くらいの感覚です。How are you? と似たような表現
にしてもなんで西洋の言語は挨拶がわりに相手の調子を伺うようになったんだろう
久々に会う友達ならいいけど、毎日顔を合わしてる友達とか同僚はどこか応対にぎこちなさが出てしまいます。会うたびに相手の体調を気遣うことのない日本人にとっては永遠の悩み
最近は別に I’m good のあと相手にまた体調を聞く、と言うめんどくさいやりとりはせずにそのままその日にあったこととか仕事で伝えたいことを言うようにしてます。もしかしたらこれが正解かも
使用例
友A「Hey! You alright?」 – おー!元気?
友B「I’m alright!」 – おひさー
Isn’t it? – でしょ?
これも結構使われて、フォーマルな場(会議とかBBCとか)でもよく聞きます
何か自分の言ったことに対して確認や、念を押す時に語尾に付け足します。文法的には You don’t want to go out, do you? とか主語を否定するように使うべきで、間違ってる時もあるけど使っちゃいます
アメリカ英語だと代わりに right? を使いますが、これだとイギリスだと少しキツい表現に感じられるのでこっちの方が好まれます
東ロンドンの Cockney エリアのアクセントから生まれた innit はこの isn’t it のこと
Cockney 出身ではないカッコつけたいティーンエージャーも innit は使ってる感じでもありますが、大人が使うと少し恥ずかしいかも
使用例
友A「It’s a massive cake, isn’t it?」 – このケーキでかくね?
友B「Oh yeah」 – やべぇ
Fair enough – おっけ
少し偉そうに聞こえるこの表現は実は結構カジュアルに使われます。なにか質問した答えの返事を聞いて納得できたら Okay, I understood. より Fair enough. の方がカッコいい
ちなみに fair に関連して to be fair も使いやすい表現で、何か自分の主張をする時に、「それぞれの立場もちゃんと考慮したよ」みたいなニュアンスを含ませられる
使用例
友A「This is all we got.」 – 全部でこれだけだ
友B「Fair enough」 – おかのした
Lovely – 可愛らしい/素晴らしい
これはとてもブリティシュ。女性だけでなく男性もよく使う表現
何にでも当てはめられて、良い天気、綺麗な家、和気あいあいとしたチームメイトなどなど
あと、応対の最後に「おっけ、完璧!」みたいな意味で Lovely! っていうこともよくあります
使用例
We must go out for a walk in this lovely weather. – 天気いいから外行かなきゃ!
Lovely to meet you! – 会えて光栄でした!
Gorgeous – 輝かしい/素晴らしい
これはアメリカ英語でも聞きますが、イギリス英語の方が頻繁に使われている印象。そして lovely と同じようにいろんなことに対しても使われてます
なんとなく lovely は可愛らしい感じで gorgeous はきらびやかで輝かしい時に表現する感じ
まぁ僕は一切使わないですが
使用例
Look at that gorgeous sunset! – あの日の入りすごくない?
Extraordinary – 感動的に素晴らしい
これもアメリカ英語圏で英語に触れていた時はあまり聞かなかった単語。意味は extra – ordinary からわかる通り、常軌を逸しているくらい素晴らしいと言うこと
なんか自分だけかもしれないけどこの extraordinary の発音がなんとなくマイナスの方面に聞こえて最初は「えっ喜んでんの?それともディスってんの?」って混乱した。ちゃんと褒めてくれてます
使用例
レストランの店員「Here you go sir」 – お待たせしました
客「Extraordinary!」 – やべぇ!
Quid – ポンド(通貨)
これは最初なんのことを言ってるのか全くわからなかった。ク、クイッド?スクイッド?イカ?って大混乱
通貨のポンドのことを少しカッコよく言う表現です。アメリカ英語でも dollar のことを bucks って言うように
この表現は少しカッコつけたい若者言葉で、大人が初対面の人と話してる時に 「The sandwich was only 1 quid!!」って言ってたら少しびっくりします
使用例
友A「Guess how much is this box.」
友B「10 quid?」
まとめ
これら全部表現を使わなくとも、知っていればネイティブとの会話にもっと自信を持てるはず!
イギリスに住もうと英語の勉強を頑張っている人の役に立てれば嬉しいです
ちなみに
これら Youtuber はイギリス英語の標準語(Received Pronunciation)を喋ってるので耳の訓練には効果抜群です。僕のお気に入りチャンネル達です
English with Lucy
熱心なブリテッシュガールの先生。丁寧に喋ってくれるから聞いてて心地良い
ETJ English
熱心なブリテッシュボーイの先生。こちらも同様にとても丁寧
Abroad in Japan
日本に移住したブリテッシュおじさんの Youtuber。見る観点が面白い
Matt & Summer
誰がこんなの買うの?って言う物件を紹介してくれるチャンネル。内容も面白いし、結構聞き取りやすく喋ってくれてます
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